この日を忘れてはいけません。
これは今回常磐線の宣伝ポスターにも選んでいただいた1枚です。福島県のいわき市久之浜町という風光明媚な海に近い小さな町で撮りました。こんな素晴らしい地域にも高さ6-7mの津波が押し寄せ、地震に関連した火災なども含めると久之浜地区では41人の方が亡くなられたようです。
この駅名標に書かれた双葉や大野、浪江という地名。どれも福島原発の事故でその名が全国に知れ渡った場所です。この辺りは常磐線の不通区間としては最後まで残った区間になります。(2020年3月14日復旧)
双葉駅は常磐線の特急も止まる駅ですが駅構内も含めて単線。電車は1時間に1本も来ません。駅周辺にはコミュニティプラザなどの建物が少々ある程度でそれ以外はまだ何もありません。
震災から11年、常磐線全線復旧から2年が経とうとしていますがやはり原発周辺地域の再開発は道半ばといったところだと思います。果たして活気のある姿が見られる日はいつになったら来るのでしょうか。常磐線が復活の一きっかけになれば良いのですが。
